ノープランで行こう!

佐々木正悟の連載です。
計画を立てることは本当に意味があるのでしょうか?
逆算する?
PDCAを回す?
ミッションによってタスクの優先順位を決める?
未来を現在に落とし込むすべての手法に異議申し立てします!

ノープランで行こう!

ノープランで行こう!再

佐々木 正悟
著者:佐々木 正悟

軌道修正の意味からも、以前になんとなくフェードアウトした「ノープランで行こう!」の連載を再開することにしました。

もちろん、「行き詰まり」や「HSP問題」から離れるというのではなく、もう少し「イマココに集中することのメリット」を活用して、仕事や創作を前進させるテーマにもフォーカスしようということです。

そこでまず、自分の留学時代のことをふり返ってみました。

理由は単純で、私の留学体験は、無謀というべき無計画ぶりだったからです。

ノープランで行こう!

計画は、「正しい」

佐々木 正悟
著者:佐々木 正悟

期待と計画は、非常によく似ているというか、実は規模が違うだけで同じものです。

どちらも「正しい」。間違ったことを期待したりはできないからです。

そしてどちらも必ず「裏切られる」。どうしてかというと、失敗や間違いを含まないものは、現実ではあり得ないからです。

そして期待や計画にご執心な人は、「不安になる」。なぜならそれをうまくいかせようと必死になっているけれど、うまくいったという経験がないから不安になるのです。

このような「不安」や「裏切り」から身を引くことはとても簡単です。「正しい期待」や「正しい計画」を作り出さなければいいのです。

ここで「どうすれば作り出さずに済みますか?」という疑問は、むしろナンセンスでしょう。
わざわざ作り出しているのです。それをしなければいいだけです。

ノープランで行こう!

逆算は決してやらない

佐々木 正悟
著者:佐々木 正悟

自分に不満があるかないかなどとは関係なく、数字の逆算などは決してしません。不足を埋めようとするやり方は、何かしらマイナスのノイズをもたらします。「危機感」は決して行動を進める推進力として、クリーンなエネルギーではないのです。

「危機感がなくてもできるのは、ササキだから」と人は意外なほど条件反射的に言いますが、本当なのでしょうか?

危機感という苦痛に満ちた心理が走らせる早まった鼓動とともに行動することは、それほど有効なことでしょうか?

私はCHANGES執筆陣と比べれば、出来の悪い書き手かもしれません。それでも少なくともほぼ毎週書き上げることはできます。そのことに危機感は、まったくありません。ゼロです。

計画がもたらすにせよ、他の何かがもたらすにせよ、現状に不満を持つといった危機感は、現実の役に立つのでしょうか?

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無意識の期待を停止する

佐々木 正悟
著者:佐々木 正悟

私たちは、たとえ自由意志でやっていることだとしても、あまりに自動的にできるものだから、自由に止めることができないことがあります。

たとえば、運転にあまりに慣れてくると、右左折時に方向指示器を出すのを止められなくなります。出さないようにと事前に言われたシチュエーションでも、つい出してしまいます。でも方向指示器を、無意識に出しているわけではないでしょう。

「未来の状態に期待する」のは、方向指示器どころではありません。幼少のころから、私たちがずっとやってきていることです。

だから、おそらくは意思で「期待」をしているのですが、そう気づかないほど自動化されてしまっています。

私などは、自分の「期待」に気づくのは、「期待に裏切られたとき」ばかりです。

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ダイジェストは現実には遠く及ばない

佐々木 正悟
著者:佐々木 正悟

目次や計画とは、全体の構造を、間を飛ばすことで大まかに示すものです。

「間をあけまくる」ハイライトやダイジェストの意義というのはわかります。その意義は時間が惜しいということなのです。しかし私は野球のダイジェストなどを見ていてつくづく思うのですがあれはまるで映画の予告編のようなものです。つまりあれだけを見るくらいなら、何にも見ないのと同じようなものではないかという気がします。

計画というのは全くのところ「予告編」です。それも非常に良くできている場合にだけ言えることです。

ノープランで行こう!

ノープランでもガチガチプランでも私の記録には変わりがない

佐々木 正悟
著者:佐々木 正悟

未来は観念に過ぎないから、ないと思えばなくなるのです。まして計画などというのはその観念の未来の中に置く空想です。そんなものはなしで生きている人だって実際山ほどいるでしょう。

一度でもこの自己信頼感を体験してしまえば、二度とあの薄暗くてストレスと罪悪感の多い未来計画の世界に戻りたいとは思わなくなります。

この変化によって私が実務上失ったものは、生産性も含めて、何ひとつないのです。何も失うことなく、見た目の変化もなく、ストレスと罪悪感だけが消えたのですから、わざわざ未来計画などに執着しなくなるのは当然と言えるでしょう。

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計画ではなくアイデアに期待する

佐々木 正悟
著者:佐々木 正悟

計画に頼って生きていると、幸運という偶然を締め出すことになりがちなのです。
もちろん計画を手放せば幸運がやってくるという保証はない。運であるからには保証のあるわけもありません。

ただ、締め出すより締め出さない方が幸運がやって来やすくなるでしょう。
その幸運は並々ならぬものでもあり得ます。何しろ計りがたいのです。

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『仕事は楽しいかね?』は「7つの習慣」へのアンチテーゼだ

佐々木 正悟
著者:佐々木 正悟

『仕事は楽しいかね?』は、日本では2001年に出版されて以来、ビジネス書の決定版としてロングセラーになりました。

この本は、かなり冒頭のところで、『7つの習慣』への決定的なアンチテーゼを掲げているにもかかわらず、そのところは見事なくらいに無視されています。「教え」を垂れるマックス翁の次の台詞を、いったいどのように解釈すれば、「目標志向」と『仕事は楽しいかね?』を矛盾なく読めるでしょう。

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逆算して計画するのは無理

佐々木 正悟
著者:佐々木 正悟

そのときどきの「選択」は重大です。目標に一番近そうなステップをただ機械的に割り出して、それを「タスク」として落とし込んで実行すればいい、というほど単純ではないでしょうし、そのタスクをサボったら目標から遠のく、というほど単純でもないはずだと思うのです。

何を選択して、何を実行しても、それ自体が状況に対して影響を及ぼしてしまう。であるならば、そのときどきの行動を最大活用して、実行そのものの意味が極大になるように行動しかないはずです。

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「締め切り」に守るべき根拠はない

佐々木 正悟
著者:佐々木 正悟

一般的にこの世の「上流」の方で「締め切り」が発生します。王様が締め切りを決めれば、家臣は従わないわけにはいかない。大臣が締め切りを作れば、部下はそれに従わないわけにはいかない。こうしてじつに無数の「守れる根拠が最初からなかった締め切り」が発生しているのです。