HSP

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安全な「居場所」を求めて

佐々木 正悟
著者:佐々木 正悟

この「何があっても私を認めてくれる居場所」こそが、かつての日本人がもっていた「甘えられる場所」というものなのです。ここから放り出されるということは、崖から突き落とされるようなもので、扁桃体モードに入ってしまって当然です。

人間、とくに日本人の場合、上司から怒られるというのは、命を狙われる不安でも、食べられてしまう恐れでもありません。

「コミュニティに所属する資格を剥奪される」という恐怖です。

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「HSP」は日本では当たり前の性格だった?

佐々木 正悟
著者:佐々木 正悟

私が考えるに、もともと特に「HSP」は日本ではごく当たり前の性格だったと思うのです。だから特別な性格としての名称がないのです。

しかし欧米では違ったのでしょう。能力主義、個人主義、そして独立者としての尊厳が尊ばれる文化圏では、「些細なことにもびっくりする」ようでは非常に「生きづらい」と思われます。けれども、これが遺伝的特徴でもあるとすれば、アメリカにだってイギリスにだってこうした人はいるはずです。

ついにそうした「妙に良心的」で「自他の区別がつきにくく」て「すぐびっくりする」人の生きづらさが海の向こうでも問題となった。そして「ハイリーセンシティブパーソン」などと呼ばれるようになった、ということなのではないでしょうか。

ではなぜそんな日本では珍しくもない性格の人が、日本の社会でも「生きづらい」といってたとえば「HSP」としてカミングアウトするようになったのでしょうか。

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怒りのあとには「快感」があり得る

佐々木 正悟
著者:佐々木 正悟

扁桃体の活性化に続く3Fのいずれかを選択するために、体内のコルチゾール濃度が高められることは、結果として早春のように澄みきった気分をもたらすことがあるわけです。高濃度のコルチゾール分泌は、集中力や記憶力を増す効能もあるとされます。ジャッカルから逃れるために子鹿が、集中力を高めることがあっても何の不思議もありません。

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約束した順番に、約束を実行する

佐々木 正悟
著者:佐々木 正悟

「怒られたくない人」はしばしば、怒られたくないにもかかわらず不思議なことに、「先送り」を繰り返したり、他人との約束を果たさなかったりします。

「先送り」や「約束を実行しない」というのはある意味では「意図的にやること」です。約束を破ってしまえば「怒られる可能性」は飛躍的に増大します。
つまり

怒られたくないのに約束を果たそうとしない

というのは矛盾しているのです。

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約束を実行する

佐々木 正悟
著者:佐々木 正悟

「怒られたくない」人の中には、「怒られたくない」にもかかわらず、あるいはそれだからこそ、

「ついつい仕事をやるのが面倒になって、明日やろうと思ってしまう」

という人がかなりいます。

実はそれには理由があります。「怒られたくない」人は、「怒られる」ことが怖すぎて、仕事をやろうと思ったとたんに、仕事がイヤになってしまうのです。