第1話 目標達成の鍵は「週次計画」である

jMatsuzaki

著者:jMatsuzaki

私の愛しいアップルパイへ

この愛すべきメディアCHANGESで連載を執筆することになったjMatsuzakiです。このような古代ギリシャの神殿のごとく神聖で荘厳で格式高い場所であなたとお話しできるなんて、実に光栄なことです。

私の記念すべき最初の連載は「計画」についてです。本当に人生を変えてしまう計画というものはどういうものなのか。私の解答を果汁が凝縮されたグレープジュースのようにこの連載に書き記していきましょう。

長期計画という空中楼閣

まずもってお話ししたいのは、人生を実り豊かなものにするために長期計画をたてることの落とし穴についてです。

唐突に何か大きなことをやろうと思い立ち、まず長期計画を作り始める方は多いでしょう。極端な例ならまず死ぬまでの計画をたて、10年の計画をたて、五カ年の計画をたて、今年の計画をたて、今週の計画に落とし込むって具合です。あとは進捗を元に1人会議で軌道修正していけば完璧です。

これだけでもかなりの労力を費やしますが、計画が明確になったときの達成感は素晴らしいものがあります。計画が明確になり、目標ももはや身近に感じられ、この壮大な目標も間違いなく達成できると信じられることでしょう。

そして翌日はピカピカの新しいランドセルを背負った時のように溌剌とした気分で始まります。長期計画のことを思い出すだけでワクワクが止まりません。いつかは自分が思い描いた理想の人生を送れるようになり、それが現実的に可能であることが分かっているのですから。

無論、最初から計画を強烈に前に推し進めるための時間が取れる訳ではありません。そんなに急に生活は変えられませんから。しかし、そんな現実など恐るるに足りません。そのようなことも念頭において長期計画は練ったわけですし、十分にバッファもあります。

そして一週間後の最初の1人会議。予想以上に計画に必要な行動をこなせておらず、早速計画の修正が必要そうです。とはいえ、落ち込む必要はありません。今週の実績を元に計画を少し修正すればいいのですから。

一ヶ月後の1人会議。この一ヶ月は急にイベントが入ったり、急にトラブルが見舞われたりと、特別対応が多かったためとても計画通りとはいえませんでした。なかなか自分の時間が取れなかったのが原因です。ほとんど進捗がないといっても過言ではなく、今年の計画を軌道修正せざるを得ません。こうなると五カ年計画にも少々手を入れないといけなさそうです。

二ヶ月後の1人会議。やはり一ヶ月目と同じく予想外の出来事が多く、まったく計画した通りにはうまくいきません。これでは今年の計画だけでなく五カ年計画から10年計画に至るまで作り直さなければなりません。長期計画の修正は正直億劫ですし、理想を手放すようで気が進みません。それよりこの二ヶ月間を大いに反省し、計画を大きく軌道修正するのではなく次月で一気にキャッチアップすることにします。

三ヶ月後の1人会議。この辺りから計画の進捗を確認すること自体無駄な気がしてきます。何と言ってもちっとも計画が進んでいないのですから。計画に進捗を記入しようとしても、どうにかして上司を言いくるめるための言い訳をひねり出そうとしているようで気分が良くありません。

あらためて長期計画を眺めてみると、計画を作った時のように溌剌とした気分では見られなくなっています。あのときの達成感がまるで空間に消えゆく吐息のように儚く思えます。長期計画は空中にそびえる楼閣のように非現実的で、まるで自分がいつまでも目標には届かないことを証明する文書のように思えてきます。長期計画が現実と理想とのギャップをまざまざと押し付けてくる呪いのようにすら思えてくるのです。

四ヶ月後の1人会議は延期です。1人会議なんてやってる暇はありません。なんてったって今は一年で一番忙しい時期なんですから。もう少し落ち着いてからでないと長期計画どころか生活もままなりません。これは流石に仕方ないでしょう。

そして、五ヶ月から半年後、ついには長期計画を見るのも嫌になり、進捗を確認するための1人会議はひっそりと廃止となります。最初から自分には無理な計画だったんだと自分で自分を慰めます。そして「なぁに人生ってのはなるようになるものさ」と悟った顔で嘯くのです。これが大人になったということなのか。それとも老いというものなのでしょうか。

こんな経験が一度や二度ありませんでしょうか。長期計画がむしろ目標から自分を遠ざけてしまうような現象です。何を隠そうこれは数年前の私のいつもの失敗パターンでした。

目標達成の一番の鍵は「週次計画」

なぜ長期計画がうまく回らないのか。それは完璧ではないからです。計画がではなく、自分を取り巻く環境や世界が。

これからもっとも重要なことをあなたにお伝えします。今こそ口より耳の数の方が多いことを思い出すときです。頭ではなく心で聴いてください。

目標達成について考えるとき、目標達成を実現するもっとも重要なパズルのピースとは一体なんでしょうか?葬式を思い描くことでしょうか?ヴィジョンを描くことでしょうか?やりたいことを100個あげることでしょうか?五カ年計画を立てることでしょうか?ワイフを説得することでしょうか?

私の解答はこうです。

週次計画を作ること

10年でも5年でも1年でもなく、週次計画を作ることが最重要であり最優先事項なのです。長期計画から週次計画に落とし込むのではなく、週次計画に集中すること。これが計画難民になっていた私がたどり着いた解答です。私はいま計画の類のものは週次計画しか持っていません。

反論したい気持ちはよくわかります。私たちは長らく長期の計画をたててそれを実行していくことが美徳だと教えられてきました。会社に入って上司や人事部によく質問されるのは「5年後どうなっていたいか?」でしょう。人は壮大な計画を立ててそれを1つ1つ着実にこなしていくという幻想に囚われやすいのです。そんな風に理想に向かって自己コントロールできてる自分に陶酔したがるものです。

私はいくつもの個人的な計画を作っては破棄してきた経験から、このような考え方を真っ向から否定したいと思います。少なくとも個人の人生計画においては。長期計画から行動を落とし込むのではなく、週次計画にこそこだわりましょう。これこそあなたの目標達成を実現させるアポロンの弓矢となるでしょう!

なぜこれが重要なのかはこれからの連載を通して頭だけでなく心で理解していただけるはずです。どんな目標であれ、原則は変わりません。週次計画を作って、運用しましょう。

目標を大事に大事に胸ポケットの中にしまっていたところで意味はありません。その目標を達成すべく、目標に貢献する行動をピックアップして今週の「週次計画」を作りましょう。これこそ私が最初に魂の第一配列としてお話しすべきことと確信しています。

貴下の従順なる下僕 松崎より

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ABOUTこの記事の著者

jMatsuzaki

システム屋から音楽家へ!6年半の会社員生活を経て26歳でブロガーとして独立。小学生から夢だった音楽家へ至るまでの全プロセスをブログに公開。のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝える30代前半の夢見るリアリスト。2018年4月よりドイツ・ベルリンに移住。jMatsuzaki株式会社代表取締役、TaskChute Cloud開発者、CHANGES主宰、ライフエンジン主宰、著書に「 人生の舵は自分で切れ!あなたの10年後は今週の33.6時間で決まる」がある。